たくさんのお薬の中から、自分にあったものを選ぶのは大変です。薬は少量でも効果を発揮しますが、症状に合わなかったりアレルギーなどの副作用に、注意する必要がある成分を含んでいる場合もあります。薬を効果的に、また安全に使用するため医師・薬剤師などに相談しましょう。
服用方法について
01. 用法・用量
薬の作用は、使用量と深い関係があります。 ある量以下では作用が現れないし、ある量以上では有害な作用を生ずるおそれがあります。 定められた用法・用量を守りましょう。
02. 服用方法
薬は、ふつう水や微温湯で服用します。 お茶やコーヒー、紅茶などと服用すると効力を失ってしまう薬があるためです。
03. 服用時間
薬は、それぞれ定められた時間に飲まないと効果がなかったり、副作用を生じることがあります。 指示のとおり、きちんと服用しましょう。
★食前 … 食前1時間~30分に服用(胃の中に食べ物が入っていない時)
★食後 … 食後30分以内に服用(胃の中に食べ物が入っている時)
★食間 … 食事後約2時間に服用(食事中に服用することではありません)
04. 併用
薬を併用すると、お互いの作用が弱くなったり、強くなったりして期待する効果が得られないことがあります。 また、思わぬ副作用が現れたり、正確な診療の邪魔になることがあります。 もちろんビタミン剤や一部の消化剤など、一緒にのんでもさしつかえのないものもありますから、特に医師の指示で薬を使用しているときは、医師・薬剤師に相談しましょう。
クスリの種類について
01. 内服液 (ないふくえき)
口から飲むお薬です。 ぬるま湯か水で飲みましょう。
★錠剤 (じょうざい)
砂糖で包んだ糖衣錠や成分ごとに層になっているものなどがあります。噛んだり砕いたりしてはいけません。
★散剤 (さんざい)
紛薬のことです。 水に溶けやすいため効き目が早くあらわれます。
★顆粒剤 (かりゅうざい)
紛薬よりは大きめの細かい粒状のお薬です。 苦味を感じにくく、口にくっつきにくい特徴があります。
★丸剤 (がんざい)
丸い形をしています。 噛まずに飲みましょう。
★カプセル剤
カプセルの中にお薬が入っています。 カプセルをはずしたり、噛んではいけません。
液剤・シロップ剤
※飲む前に容器を軽く振ってください。
何回かに分けて飲むものは、直接口をつけないで計量カップで必要量を計って飲んでください。
薬の作用は、使用量と深い関係があります。
ある量以下では作用が現れないし、ある量以上では有害な作用を生ずるおそれがあります。
定められた用法・用量を守りましょう。
02. 外用液 (がいようえき)
体の表面に使用するお薬です。 トローチ・坐薬も含みます。
★軟膏剤 (なんこうざい)
ぬり薬のことです。 塗る場所を清潔にして、手指をきれいにしてから塗りましょう。
★液剤 (えきざい)
かゆみ止め、水虫、虫さされのお薬などがあります。 誤って水虫のお薬を目薬と間違えて使用して例があります。 注意しましょう。
★坐剤 (ざざい)
坐薬のことです。 肛門など体腔に挿入して使用するお薬です。 痔のお薬や解熱剤などがあります。
★貼付剤 (ちょうふざい)
体の体表に貼るお薬です。 湿布や消炎鎮痛を目的とするものや心臓の発作を抑える目的のものがあります。
★トローチ剤
噛まずに口の中でしゃぶるようにして溶かしてください。 口の中やのどに直接作用します。
★舌下錠 (ぜつかじょう)
口の粘膜から吸収させるお薬です。 舌下に入れて、できるだけ長くそのままにしておきましょう。 ニトログリセリン錠などがあります。
★点眼剤 (てんがんざい)
目薬のことです。 使用する際、容器の先端がまぶたやまつ毛に触れないようにしましょう。
★吸入薬 (きゅうにゅうやく)
鼻や口から吸収するお薬です。 喘息や鼻炎の治療に用います。 使用前によく容器を振ります。 深く息を吸い込みながら使用します。
★点鼻薬 (てんびやく)
鼻の中に直接滴下したり噴霧するお薬のことです。 使用後は毎回容器の先端を清潔にしましょう。
★点耳薬 (てんじやく)
耳の中に直接滴下するお薬のことです。
03. 注射剤 (ちゅうしゃざい)
皮下、筋肉や血管内などに直接お薬を注入します。 点滴、筋肉注射、静脈注射などがあります。
エムピーエスは北海道旭川市を中心に調剤薬局チェーンを展開しています。
私たちと一緒に働いてくれる元気な薬剤師さんお待ちしています。